バイクのバッテリーは消耗品なので、何年かに1回は交換する必要があります。
バイクショップに交換作業をお願いしてしまうのが楽ではありますが、どうしても工賃は余分にかかってしまうことと、さほど難しい作業でもないので、自分で交換作業にチャレンジするのもアリですよね。
しかし、どのバッテリーを買えばいいのか、どうやって交換作業していいのかわからない人もいると思います。
そこで本記事では、MT-25・MT-03のバッテリー交換のやり方を解説するとともに、おすすめバッテリーも紹介します。
自分で交換作業することで、お金の節約にもなりますし、バイクへの愛着も深まりますよ。
バッテリー寿命と交換時期
バイクのバッテリー寿命は、一般的に3~4年くらいが目安と言われています。
メーカーによっては、2~3年おきの交換を推奨しているところも。
メーカー不明のよくわからない海外製バッテリーを使っているなら、もっと早めの交換がよいかと思います。
バッテリー劣化は様々な原因がありますが、主に以下が原因で劣化していきます。
- 経年劣化によるもの
- 温度環境の厳しさによるもの
- 長期放置による放電
突然のバッテリー上がりを防ぐためには、定期的な点検や充電をすることが大切!
バッテリー交換前に確認すべきこと
もしセルスイッチを押してもエンジンがかからない場合、バッテリーを交換する前に以下を確認してみましょう。
- キルスイッチがOFFになっていないか
- 充電が少なくなっているだけでないか
キルスイッチがOFFになっていないか
意外とありがちなのが、キルスイッチがOFFになっていてセルスイッチを押しても反応しないケースです。
セルスイッチを押してもエンジンがまったく反応しない場合は、キルスイッチがOFFになっていないか確認してみましょう。
充電が少なくなっているだけではないか
バイクを買ったばかりか、バッテリーを交換してからあまり時間が経過していない場合、たんに充電が少なくなっているだけの可能性も探ってみましょう。
セルスイッチを押したとき、セルモーターが回る音がすれば、たんにバッテリーの充電が少なくなっているだけかもしれません。
一度バッテリーを充電してみて、エンジンがかかるかを確認してみましょう。
ライトや計器類は点灯するけどセルが回る音がまったくしないなら、バッテリー以外が問題の可能性があります。バイクショップなどのプロに相談してみましょう。
MT-25のバッテリー型番は「GTZ8V」
MT-25・MT-03の純正バッテリー型番は「GTZ8V」
この型番に対応しているバッテリーを新たに用意する必要があります。
このバッテリーは「制御弁式バッテリー」という種類で、頭2桁がメーカー番号です。
- GS:GSユアサ(旧日本電池)
- YT:GSユアサ(旧ユアサ)
- FT:古川電池
- KT:HITACHI(旧新神戸電機)
MT-25・MT-03のおすすめバッテリー
純正バッテリーの型番GTZ8Vに対応しているバッテリーのおすすめを紹介します。
おすすめバッテリー1:台湾ユアサ
型番GTZ8Vと互換性があるバッテリーで、台湾ユアサの工場で生産されています。
台湾ユアサ製のバッテリーは台湾ヤマハやキムコなどで純正採用されており、性能や品質が安定していることは間違いありません。
それなのに、値段は純正バッテリーと比べて半額以下なので、かなりコスパが高いです。
バッテリーは消耗品で数年おきに交換することを考えると、国産と同等の品質なのに安価な台湾ユアサ製のバッテリーはおすすめ。
今回、私は台湾ユアサ製を買いました!
おすすめバッテリー2:GSユアサ製(純正)
やはり純正品としての安心感を求めるなら、GSユアサ製を選ぶとよいでしょう。
日本の基準で純正採用されているので、やはり安心感が違います。
私のMT-25では7年間も継続利用しましたが、交換直前まで1発始動してくれて、安定感は抜群でした。
より安心感・安定感を求めるなら純正バッテリーを選びましょう!
MT-25のバッテリー交換手順
バッテリーを購入したら、いよいよ交換作業です。
交換手順はざっと以下のとおり。
- キルスイッチをOFFにする
- メインキーでタンデムシートを外す
- メインシートとタンデムシートの間の黒いカバーを外す
- メインシートを外す
- バッテリーの固定バンドを外す
- バッテリーの端子を外す(必ずマイナス端子→プラス端子の順番で!)
- バッテリーを取り外し、新しいバッテリーを設置する
- バッテリーの端子を接続する(必ずプラス端子→マイナス端子の順番で!)
- バッテリーの固定バンドを取り付け、外した手順と逆の順番でシート類を取りつける
- キルスイッチをONに戻し、エンジンがかかるか確認する
それでは、画像つきでくわしく解説します。
キルスイッチをOFFにする
念のため、キルスイッチをOFFにしてから作業を開始しましょう。
メインキーでタンデムシートを外し、メインシートとタンデムシートの間の黒いカバーを外す
ネジは4mmの六角タイプ。六角レンチを使ってネジを外します。
なお、このカバーはリヤカウルに引っかかるように爪のようなものがあるので、カウルをやや上に持ち上げてカバーを外してください。
メインシートを外す
シート後方についているネジを外すと、シートが外れてバッテリーが顔を出します。
バッテリーを抑えているバンドを外し、プラスドライバーでバッテリーの端子を外します。
端子は必ずマイナス端子→プラス端子の順番で外してください。
バッテリーを引き起こすように持ち上げて、引っこ抜いたら新しいバッテリーを設置します。
ここまで来たら、あとは取り外しとは逆の手順でバンドやシート類を取り付けていきましょう。
バッテリー端子は、必ずプラス端子→マイナス端子の順番で取り付けてください。
最後にキルスイッチをONに戻して、エンジンをかけてみましょう。
無事にエンジンがかかればバッテリー交換作業は完了!
不要バッテリーの廃棄方法
バッテリー交換後に不要となった古いバッテリーを廃棄したいところですが、基本的に自治体では回収してもらえません。
バッテリーには鉛や硫酸などの危険物が含まれているからです。
そのため、以下のいずれかの方法で処分しましょう。
- ガソリンスタンドで処分をお願いする
- バイク用品店で回収してもらう
- 不用品回収業者に依頼する
ガソリンスタンドで処分をお願いする
ガソリンスタンドへバッテリーを持ち込めば、処分してくれます。
料金はスタンドによって無料~数百円とさまざまですが、セルフスタンドだと回収してくれない場合があります。フルサービスのスタンドであればまず大丈夫でしょう。
バイク用品店で回収してもらう
整備場があるバイク用品店で廃棄をしてくれます。
店によっては他店で購入したバッテリーを回収してくれないことがあるので、回収してもらえるか事前に確認してみましょう。
不用品回収業者に依頼する
住んでいる地域によるかもしれませんが、不要な家電などを定期的に無料で回収してくれる業者に持って行ってもらうのが一番楽です。
バッテリーが回収対象であることを確認し、回収業者に持って行ってもらいましょう。
バッテリー上がりを防ぐために
バイクのバッテリー上がりを防ぐためには、定期的にバイクを走らせてバッテリーを充電しておくことが大切。
3か月以上放置すると、バッテリー上がりの可能性が高まります。
また、10分以下のチョイ乗りが多い場合も、充電量より電力消費が多くなりバッテリー上がりの原因となります。
そのため、少なくとも2か月に1回は30分以上走って充電するようにしましょう。
雪が積もるなど乗れない事情がある場合は、バッテリーを取り外して充電器で充電しておくのがよいです。
外出先でバッテリーが上がってしまったときは
外出先で突然バッテリーが上がってしまったときは、JAFを呼ぶか任意保険などに付帯されているロードサービスを使いましょう。
他の車やバイクへケーブルをつないで応急始動する方法もありますが、専用のケーブルを持っている人は多くないですし、自分で持ち運ぶのも面倒です。
JAFやロードサービスであれば、バッテリー上がりの応急始動作業を無料でやってくれます。
もしくは、自宅や近くのバイクショップへレッカーしてもらうのもアリです。
簡単入力(最短3分)で複数社からの一括見積が可能です。
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まとめ
本記事では、MT-25・MT-03のバッテリー交換方法の解説、ならびにおすすめのバッテリーを紹介しました。
自分でメンテナンス作業することで、バイクへの愛着がより増しますよね。
でも、自分での作業に自信がないときは、無理せずバイクショップやプロに頼んでしまいましょう。
以上、参考になれば幸いです。