バイク乗りにとって冬は厳しい季節。寒すぎてバイクに乗るのをためらってしまうこともありますよね。
気合いで乗り始めたとしても、しばらくすると手先が冷えてしまい、バイクをうまく操作できなくなることによって事故を起こしてしまう可能性が高まります。
バイクの防寒対策で大切なのは、なんといっても手と指先。
そこで本記事では、冬のバイク通勤やツーリングでも手や指先を暖かくするためのおすすめアイテムを紹介します。
本記事を読むことで、冬のバイクライフが快適になり、事故を起こす可能性が低くなります。
手先を暖めるアイテムは4種類
バイク乗車時に手先を暖めてくれるアイテムは、おもに以下の4種類です。
- バイク用ウインターグローブ
- ハンドルカバー
- グリップヒーター
- 電熱グローブ
それでは、それぞれのアイテムの特徴について解説します。
基本はバイク用のウインターグローブ
基本の防寒装備としては、バイク用のウインターグローブです。
バイク用のウインターグローブは、暖かい素材でできていることはもちろん、ハンドルを握ったりレバー操作やボタン操作がしやすいように作られています。
スキー用やスノボ用のグローブでも暖かさの面では代用できますが、指先がゴワゴワしているものが多く、レバー操作やウインカーなどのボタン操作はしづらいのでバイクの操作には向いていません。
冬用のバイク用グローブを選ぶポイントは以下の3つです。
- そで口から風を通しにくい形状
- インナーボアがついている
- 厚みがあり防風性能が高い
一番のポイントは、そで口から冷風を取り込まないこと。
そで口から冷風を取り込んでしまうことで、体全体が冷えてしまうからです。
そのため、ジャケットのそでを覆う形状をしたもの、特に「ガントレット」タイプは風を取り込みにくい形状をしています。
おすすめ1:デイトナ カウレザーロングウインターグローブ
- 牛革使用のオールレザー
- タッチパネル対応
- 防水透湿フィルム入り&裏地にボア
牛革を全面に採用し、ダイヤモンドステッチ加工を施したクラシカルなグローブ。
裏地には起毛ファーと、反射熱を利用するアルミフィルムが入っていて、とても暖かいです。
タッチパネル対応なので、グローブをつけたままスマホの操作ができます。
おすすめ2:ラフ&ロード ガントレットウインターグローブDS
- しなやかな鹿革を採用
- フェイクボアと起毛トリコットで寒気を遮断
- タッチパネル対応
レザーのカシミアと言われるディアスキン(鹿革)が使用されているレザーグローブ。
しなやかで柔らかいのに、強度は牛革の3倍と言われています。
こちらもタッチパネル対応です。
安く暖かくしたいならハンドルカバー
とにかく安く手先の防寒対策をしたいなら、ハンドルカバーがおすすめです。
値段の安さとは裏腹に、かなりの暖かさを得ることができます。
どうしてもビジュアル面は犠牲になってしまいますが、それでも使っている人がたくさんいるということは、それくらい暖かいということなのです。
1回試したら、意外とやめられなくなるかも?
おすすめ1:コミネ ネオプレーンハンドルウォーマー
- Amazonベストセラー1位
- リーズナブルなのに保温性充分
- 親指部分は透明で操作しやすい
Amazonで一番売れているバイク用ハンドルカバー!
ウェットスーツにも使用されているネオプレーンという素材でできているので、高い伸縮性に加え、防風性能、保温性能ともに優れています。
ソリッドブラックというカラーであれば目立たないので、ハンドルカバーに抵抗がある人でも検討の余地ありかと思います。
おすすめ2:ゴールドウイン エアロカバー
- スタイリッシュデザイン
- セミハードタイプで形が崩れない
ゴールドウインから発売されているエアロカバーは、気流を考慮したデザインになっているので、ハンドルカバーなのにスタイリッシュ。
少々お値段はお高めですが、スポーツタイプのバイクにも似合うレアなハンドルカバーです。
定番のグリップヒーター
昔からある定番アイテムがグリップヒーター。
ハンドルのグリップ部分を発熱させて、握っている手を暖めます。
価格もさほど高くなく手軽につけられるアイテムですが、デメリットもあります。
- 手のひら側は暖かいが、冷風が当たる手の甲側はどうしても冷えてしまう。
- レバーに指をかけながら走る人は、その指が暖まらない。
そのため、グリップヒーター単体で使うよりも、ナックルガードのように手を冷風から守ってくれるアイテムと組み合わせると効果が高まります。
おすすめ1:DAYTONA ホットグリップ ヘビーデューティ ビルトイン4Sn
- スイッチ一体型でスリムなデザイン
- ワンタッチで4段階の温度調節
- スイッチオンですぐに暖まる
デイトナのグリップヒーターはスイッチがグリップに埋め込まれており、純正に近い細さのグリップ径なので、見た目はグリップヒーターがついてないくらいスッキリ。
「速暖クイックヒート」機能で、スイッチを入れたらすぐに暖まります。
おすすめ2:キジマ グリップヒーターGH10
- 5段階の温度調整が可能
- バッテリーの負担軽減機能
- スイッチ一体型
キジマの最新グリップヒーターは、なんと5段階の温度調節が可能。
グリップヒーター使用中に低電圧の状態になると自動的に電源をカットすることで、バッテリーへの負担を軽減してくれます。
以下はキジマ公式の紹介動画。取り付け方やスイッチの使い方をわかりやすく解説してくれています。
グリップヒーターにナックルガードも効果大
グリップヒーターの弱点は、冷風が当たる手の甲側が暖まらないところ。その弱点を補ってくれるのがナックルガードです。
手に冷風が直接当たるのをナックルガードが防いでくれるので、冷風による手の冷えが軽減され、グリップヒーターの効果が高まります。
副次的な効果として、バイクが転倒したときにレバーの破損を防いでくれたり、バイクの車種にもよりますがナックルガード自体にドレスアップ効果もあります。
実はナックルガードってコストパフォーマンスが高いパーツなんです!
グリップヒーターとハンドルカバーの組み合わせはヤバい
実はハンドルカバーとグリップヒーターの組み合わせが最強ではないかと思うくらい、ヤバいです。
ハンドルカバーで手を覆った状態でグリップヒーターのスイッチを入れてみると、それはもうコタツ。
冬用のグローブである必要はないくらい暖かいです。
ハンドルカバーをつけるので、どうしても見た目は気になるところですが、暖かさ最強を目指すならこの組み合わせです。
一度使ったらやめられない電熱グローブ
電気の力でグローブ内をポカポカにしてくれるのが電熱グローブ。
あまりの快適さに、一度使ったらもう普通のグローブには戻れないかもしれません。
値段もウインターグローブと大きくは変わらないので、意外と手を出しやすいのも魅力。
電源の種類は、バッテリー給電タイプと、バイクから直接電源供給するタイプの2種類があります。
わずらわしい配線が不要なので、気軽に使うことができます。
しかし、稼働時間は短めな商品が多いので、通勤やプチツーリング向き。
ロングツーリング用途であれば、予備バッテリーを持つなど稼働時間を延ばす対策が必要です。
バイクからの電源供給なので、稼働時間を気にする必要がなく、ずっと暖かさが保てます。
デメリットは、グローブとバイク間の配線が邪魔であることと、バイク側の配線加工をするための費用が別途必要になります。
おすすめ1:RSタイチ e-HEATグローブ
- 給電方法が選べる
- 3段階の温度調整が可能
- 最大7時間(エコノミーモード)
- タッチパネル対応
RSタイチの電熱グローブは、特に冷えやすい指の周囲と手の甲部分が暖まるように作られています。
給電は別売の車両接続ケーブルか、専用モバイルバッテリーセットを購入する必要があります。
専用バッテリーの持続時間は、エコノミーモード(弱モード)なら最大7時間も保てるので、日帰りツーリングでもいけそうですね。
プロテクターつきのモデルやカジュアルなモデルなど、バリエーションもたくさん用意されています。
おすすめ2:コミネ デュアルヒートプロテクトエレクトリックグローブ
- 3段階の温度調整
- 発熱エリアの切替も可能
- 給電方法が選べる
- タッチパネル対応
コミネの電熱グローブでおすすめなのが、デュアルヒートプロテクトエレクトリックグローブです。
3段階の温度調整にくわえて、指先だけ・手のひらだけ・指先と手のひらといった発熱エリアの切り替えも可能。
こちらも給電は別売の専用バッテリーか、車両へ接続するためのシガーソケットケーブルが必要です。
電熱グローブ単体としては、RSタイチとコミネで大差はありませんが、給電のためのバッテリーやケーブル類はRSタイチよりもコミネのほうがリーズナブル。
そのため、安くそろえたいならコミネのほうがよいでしょう。
まとめ
本記事では、手先を冷やさないようにするための方法と、そのためのおすすめアイテムを紹介しました。
- バイク用ウインターグローブ
- ハンドルカバー
- グリップヒーター
- 電熱グローブ
これらのアイテムを組み合わせて使うことにより、さらに効果アップで手先が温かく快適になります。
お気に入りの方法とアイテムを選んで、冬のバイクライフを快適に楽しく過ごしましょう!