バイクに乗りたいのに夏は暑くて乗れない……
バイクに乗りたい気持ちが夏の暑さに負けてしまうこと、よくありますよね。
かといって、何の準備もせずに走り始めると最悪は熱中症になる危険性もあるので、どうにかして身体を冷やす対策が必要です。
身体を冷やす具体的な方法としては、皮膚が薄くて大きな血管が流れている首すじを冷やすのが効果的。
そこで、首すじを集中的に冷やしてくれるグッズ「ネッククーラー」を購入しましたので、ツーリングでの使用感をお伝えします。
- ネッククーラーを実際に使った感想がわかる
- バイクツーリングにネッククーラーが適しているのかがわかる
購入したのはTHANKOのネッククーラーSlim
今回私が購入したのは、THANKO(サンコー)のネッククーラーSlimです。
ネッククーラーSlimの仕様・スペック
ネッククーラーSlimの仕様・スペックは以下のとおりです。
サイズ | 最小 幅130×高さ45×奥行80(mm) 最大 幅160×高さ45×奥行160(mm) |
重量 | 約220g(内、専用バッテリー約80g) |
首回りサイズ | 最小約37cm 最大約50cm |
電源 | 専用バッテリー(3.7V/2000mAh/リチウムイオン) |
モード | 強モード/弱モード/ゆらぎモード |
冷却プレート温度目安 | 強モード:外気温より-10~-17℃ 弱モード:外気温より-4~-8.5℃ ※外気温35℃で測定時。使用環境により温度が前後します |
推奨使用環境 | 外気温35℃以下 ※36℃以上の場合、冷却プレートの冷えが悪くなったり本体が温かくなることがあります |
ケーブル長 | 約120㎝ |
使用時間 | 専用バッテリー使用時:強モード約1時間 弱モード約2時間 モバイルバッテリー(別売):強モード約5時間15分 弱モード約10時間30分 ※モバイルバッテリー10,000mAh使用時 |
ネッククーラーSlimの付属品
本体を含めた付属品は以下の4つです。
- 本体
- 専用バッテリー
- USB-Cケーブル
- 説明書
本体はこのとおり小さく折りたためます。
首につけるときは、ヘッドホンのようにサイズを変更できます。
ネッククーラーSlimの使用レビュー
ヘルメットとの干渉は気にならない
まずは、夏用に使っているkabutoのジェットヘルメットをかぶった状態でネッククーラーをつけると、こんな感じです。
首を回すとヘルメットのアゴひもに当たりますが、気になるほどではありません。
次にSHOEIのフルフェイスヘルメットにネッククーラーを合わせた状態がこちら。
アゴひもの形状がシンプルなのでアゴひもへの干渉はありません。
左右に首を回したら、首を回しきったところでヘルメットの下の部分に軽く干渉しますが、これも気になるほどではないです。
私のジャケットでは襟が少しネッククーラーにかぶるので、メッシュジャケットのファスナーを少し開けると程よい感じになりました。
本体の重さは220gで、サトウのごはん1食分とほぼ同じ重さ。
首周りにしっかりとフィットしてくれているので、重く感じることはありません。
電源を入れたら2秒で冷たい
電源は首の後ろ側にあります。
ボタンが大きめなので、グローブをつけたままでも押しやすいですね。
ボタン長押しで電源を入れると、2秒で内側のプレート部分が冷えてきました!
冷却方式は、小型冷蔵庫にも使われているペルチェ冷却を採用しているそうです。
冷えた缶ジュースを当てたようなひんやり感で気持ちいい!
静かな屋内で電源を入れると、「シュイ~~ン」と控えめなモーター音が聞こえてきます。
音量はハンディ扇風機の弱モードと同じくらいなので、バイクに乗っている分には、まったく聞こえません。
モードは強・弱・ゆらぎの3種類
強モードは外気温よりマイナス10℃~17℃、弱モードはマイナス4~8.5℃。
ゆらぎモードは強モードと弱モードを交互に繰り返します。これにより、冷たさの感覚が持続します。
ずっと強モードにしていると冷たさに慣れてくるので、ときおり冷たさを感じるゆらぎモードが個人的にはおすすめです。
バッテリー性能
専用バッテリーのみだと、4時間の充電で1時間(強モード)、弱モードで2時間持続します。
通勤やプチツーリング程度なら専用バッテリーだけでも大丈夫そうです。
10000mAhのモバイルバッテリーを使うと、強モードで5時間15分、弱モードで10.5時間の持続時間。
強モードだとロングツーリングには少し足りませんが、バイクのUSBポートに接続すればバッテリーのことは気にする必要なくずっと冷えたままですね。
防塵・防水なので多少の雨でも平気
IP33という防水レベルなので、軽い雨くらいであれば問題なし。
実際に30分ほど大雨に降られた状態で使いましたが、壊れることはなく使い続けられています。
ファンに髪の毛が巻き込まれにくい
以前のネッククーラーのモデルでは、髪の毛が長いとファンに巻き込まれることがあったそうです。
このネッククーラーSlimではファン周りのデザインが改良されて、髪の毛が巻き込まれにくくなっています。
前方が吸気、後方が排気する仕組みになっています。
ツーリングでの総評
やはり信号待ちや渋滞で停止しているときに効果を発揮してくれます。
「涼しい~」とまではさすがになりませんが、ネッククーラーがないときと比べると明らかに汗をかく量が少なくなりました。
走り始めると、冷やされた首の汗が走行風で気化して、よりひんやり感が増します。
高速道路で100キロ出しても、風圧で飛びそうになることもなく、しっかりと首をホールドしてくれました。
9時間くらいつけっぱなしでも違和感はなかったです!
昨年モデルのほうが有利な面もある
このネッククーラーSlimの1世代前はネッククーラーEvoというモデルですが、一部の機能においてはEvoのほうが優れている点があります。
こんな人には、1世代前モデルのネッククーラーEvoのほうがおすすめです。
- モバイルバッテリーでの稼働時間がもっと長いほうがいい
- もっと軽いほうがいい
- もっと値段が安いほうがいい
バッテリーの持続時間がネッククーラーSlimの約2倍
Evoの冷える温度はSlimよりも気持ち控えめですが、その分バッテリー持続時間はSlimの約2倍です。
強モードで約10時間、弱モードでは約20時間も持ってくれます。(10000mAhのモバイルバッテリー使用時)
重量が150g
ネッククーラーEvoには、専用バッテリーがついていないモデルと同梱モデルがあるのですが、専用バッテリーがついていないモデルの重量は150g。
Slimが220gなので、Evoのほうが70gも軽いのです。(専用バッテリー同梱モデルの場合は200g)
値段が安い
Slimの定価が6,480円にたいして、Evoは専用バッテリーなしモデルが4,980円、専用バッテリー同梱モデルが5,980円です。
個人的には最新モデルのSlimがおすすめ
Evoの優れている点を紹介しましたが、個人的には改良モデルであるネッククーラーSlimのほうがおすすめ。
Slimは、以下の点が改良されているからです。
- より冷えるようになった(Evoよりも最大-4℃)
- 形状を見直すことで首へのフィット感がさらに増した
- デザインがよりスタイリッシュになった
- 長い髪の毛がさらに巻き込みにくくなった
まとめ
本記事では、バイクツーリングでのネッククーラーSlimの使用感をお伝えしました。
ネッククーラーは、夏のバイクツーリングを一段階快適にしてくれるグッズです。
快適なグッズを活用することで、より楽しいバイクライフを過ごしましょう!