バイクの盗難件数は年々減少していますが、それでも2022年の統計では全国で約7,900件もの盗難が発生しており、盗難対策は必要不可欠です。
盗難対策の基本グッズといえばチェーンロック。せっかく買うなら絶対に破られないロックが欲しいところですが、どれが一番いいのかわからないですよね。
そこで本記事では、盗難対策にかなり効果のある最強のチェーンロックを紹介します。
本記事を読むことで最強のチェーンロックがわかり、愛車を盗難から守ることができるようになります。
バイク盗難の現状と危険性
バイクの盗難は年々減少していましたが、2022年からは再び増加傾向になり、2023年に発生したバイク盗難件数はなんと9,946件(警察庁の犯罪統計から)。
1万件に到達しそうな勢いとなっており、まだまだ多くのバイクが盗難されている状況です。
盗難されたバイクを取り戻せる可能性は全国平均で約39%というデータがあり、6割以上の人は返ってこないことになります。
運よく取り戻せたとしても、一部破損していたりパーツがなくなっていたりして、盗難される前の状態で戻ってくることは期待できないでしょう。
このことから、バイクを盗まれないようにチェーンロックを始めとした盗難防止をしっかりとやっておくことがとても重要です。
【関連記事】バイク盗難のくわしい実態と盗難が多い都道府県ランキングはこちら
バイク用チェーンロックの選び方
バイク用のチェーンロックを選ぶときは、以下の3点に注目して選びましょう。
- 適切なサイズと20mm以上の太さ
- 開錠方式(鍵かダイヤル式か)
- 目立つロゴや見た目
それぞれの理由について解説していきます。
適切なサイズと20mm以上の太さ
チェーンロックの使い方は、「地球ロック」が基本です。
ポール類とバイクの駐車場所との距離によって、ちょうどいいサイズのチェーンロックを選びましょう。
チェーンロックは主に1~3mのサイズが主流ですが、サイズによってかなり金額が変わってきます。
無駄のないサイズを選ぶことで、お財布にも優しいです!
チェーンの太さは、できれば20mm以上のものがおすすめ。
窃盗団が使用するといわれている油圧カッターなどの切断工具は、最大で16mm程度のチェーンが切断できてしまうので、それ以上の太さがあると盗難リスクを低くできます。
ただし、20mm以下の太さでも切断しにくい特殊技術で作られている製品もありますので、あくまで目安と考えてください。
開錠方式(鍵かダイヤル式か)
チェーンロックの開錠方式は、鍵で開けるタイプかダイヤル式の2種類に分かれます。
鍵を開けるタイプのほうが製品としての種類は多いですが、鍵を紛失してしまうリスクがあります。スペアキーはメインキーと合わせて持ち運びせずに別の場所へ保管しておきましょう。
ダイヤル式は鍵を持つ必要はないので鍵をなくすことはありませんが、暗証番号を忘れたり番号を見られたりするリスクがあります。そのため、防犯面としては桁数が多いものがおすすめです。
鍵方式・ダイヤル式それぞれのメリット・デメリットを理解し、好みの方式を選択しましょう。
目立つロゴや見た目が盗難抑止になる
バイク用チェーンロックのメーカーロゴが大きく書かれているものや、ロック自体が目立つ色のものであるなど、盗難対策をしていることがパッと見でわかりやすいことが盗難抑止につながります。
窃盗犯は、盗むのに時間がかかることを嫌います。そのため、盗難対策をしていることを認識させ、このバイクは盗むハードルが高いと思わせることで、盗難対象から外す可能性が高まります。
バイク用チェーンロック最強モデル3選
それでは、最強のバイク用チェーンロックを一つずつ紹介していきます。
アブス(ABUS)Granit Extreme Plus59
- ABUS特殊技術で焼き入れ処理をした12mmの六角形チェーンを使用
- スライド式キーシャッターがついており、かぎ穴の汚れや腐食につよい
- 対候性があるナイロンスリーブでおおわれているため、バイクを傷つけにくい
- キーにLEDライトがついており暗い場所でもロック操作がしやすい
ABUS(アブス)はセキュリティ用品を製造しているドイツのメーカーで、創業はなんと1924年(100周年!)。ヨーロッパでは最大のシェアを誇ります。
このチェーンロックのセキュリティレベルは、ABUSのセキュリティ製品の中で最高レベルの20。
ピッキングに強いABUS X-PLUSシリンダーという技術が採用されています。
サイズは110cm、140cm、170cmの3種類がラインナップ。自分の駐車状況にちょうどいい長さを選びましょう。
↓ロックの外し方や内部構造がわかりやすい動画です
キタコ(KITACO)ウルトラロボットアームロック
- チェーンの保護カバーには対候性や耐疲労度の高い強化ナイロン製を採用
- チェーンの先端シャフト部分にスポンジカバーがついておりバイクを傷つけにくい
- 土埃の侵入を防ぐキーシリンダーカバーつき
キタコはミニバイクを中心としたバイクパーツの製造・販売を行うメーカー。
25tの油圧カッター破断テストをクリアしており、非常に強固なロックです。
サイズは1450mm、2250mm、2300mm、2400mm、2470mmの5種類。
一番短いサイズの1450mmでも6kg以上の重量があり、とても重いぶん強度もかなりの最強クラスです。
↓キタコの公式動画です。めちゃくちゃ頑丈そうなのがよくわかります!
クリプトナイト(KRYPTONITE)NYフォーゲッタバウンティット1415
- ディスクロックが付属しており、それ単体でも持ち運んで使用可能
- ディスクロックは15mmの強化スチール+ダブルデッドボルト
- 盗難見舞金80,000円対象
- スペアキー作成サービス2000円
KRYPTONITE(クリプトナイト)社は、1971年にアメリカのマサチューセッツ州で創業したセキュリティーロックの製造メーカーです。
この製品はセキュリティレーティング最高の10。
熱処理を3回施したボロン系マンガン鋼の六角断面チェーンを採用し、16トン以上の切断力にも耐える強度を誇ります。
迷ったらデイトナのストロンガーチェーンロック
どれを選んでいいか悩んでしまって、もうわからない!という場合は、デイトナのストロンガーチェーンロックを選んでおけば間違いはありません。
- ロック本体はディスクロックとしても使用可能
- ピッキングに強い6ディスクシリンダーキーを採用
- 42mm幅のφ12mm極太チェーン
- LEDライトつきキーで夜でも鍵を刺しやすい
先ほど紹介したチェーンロックに機能面で負けていないにもかかわらず、価格帯は1万円からのラインナップとなっていて、コストパフォーマンスの高さはかなりの魅力です。
サイズは2m、2.5m、3m、4m、5m、6mの6種類。
サイズが大きいものを選べば、複数台のバイクを一緒にロックすることも可能です。
複数の盗難対策を組み合わせよう
バイクの盗難対策は、複数の対策を組み合わせるのが基本です。
どんなに頑丈なチェーンロックも、時間をかければ切断できてしまうもの。そのため、複数の盗難対策を行うことで、盗難リスクを下げることが大切です。
ただし、考えなしにロックをやたらたくさんつけてしまうと、盗難リスクは低くなるものの、バイクに乗るときにロックを外す作業がとても面倒になってしまいます。
その結果、バイクに乗ること自体が少なくなっては本末転倒。面倒くさくなって逆にロックをつけなくなってしまう可能性だってあるでしょう。
そのため、効果の高いアイテム同士をうまく組み合わせて使うことが重要です。
おすすめの組み合わせアイテム
盗難防止効果が高く、コスパも高い盗難対策の組み合わせはこちらです。
- バイクカバー+チェーンロック+アラームつきロック
この組み合わせをすることで、もし盗難されそうになっても以下の順番で防ぐことができます。
- バイクカバーで車体を隠すことにより、盗難する価値があるバイクかを判断させない。
- チェーンロックをバイクカバーの穴に通しながら地球ロックで固定し、バイクカバーをめくられないようにしながらチェーンを切断しないと盗めないようにする。
- チェーンロックを切断しようとしたときの振動でアラームを鳴らす。
ツーリング先などで駐車するときは、さすがに全部を持ち運びするのは大変なので、持ち運びしやすいアラームつきロックやディスクロックを持っていくのがおすすめです。
おすすめのアラームつきロック
最強のチェーンロックを手掛けているアブスのアラーム搭載ディスクロックです。
アブス独自の3D傾斜センサーが採用されており、バイクの振動を感知して100dbの大音量でアラーム音が発せられます。
100dbはガード下で電車が通り過ぎるくらいの音なので、相当うるさいですね。バイクのマフラー規制値94dbよりも大きい音です。
コミネのリーズナブルなアラームディスクロックです。
アラーム待機状態で1回振動を感知するとアラームが3回鳴り、続けて振動を感知するとアラームが鳴り続けるようになっています。
こちらは110dbで、自動車のクラクションくらいの大音量です。
おすすめバイクカバー
バイクカバーは有効な盗難対策のみならず、雨風から車体を守ってくれますが、カバーをかけたり外したりするのがけっこう面倒。
そのため、私がおすすめするバイクカバーがこちらです。
カバーをかけるときはフロント側のファスナーを全開にして、リヤからフロントへ羽織るようにバイクへかけて、ファスナーを閉めれば完了。
フロント側が青地なので、前後がわかりやすいところも高ポイントです。
チェーンロックを通すホールも空いているので、もちろん盗難対策にも向いています。
【関連記事】バイクカバーをかけるのが面倒くさい人におすすめカバー3選の紹介記事はこちら
それでも盗難の可能性はゼロにはならない
チェーンロックをはじめとした盗難対策アイテムを適切に組み合わせて使うことによって、バイクが盗まれる可能性を低く抑えることができます。
しかし、不幸にもプロの窃盗団に目をつけられてしまったら、いくら対策をしても盗まれるときは盗まれてしまいます。
頑丈なロックをさらに追加するのも一つの手ですが、高額なロックをたくさんつけるくらいなら、盗難保険への加入を検討してみましょう。
盗難保険に加入しておけば、万が一バイクが盗難されても保険会社から一定の補償が受けられるので、金銭的なダメージはもちろん精神的なダメージもかなり軽くなります。
おすすめのバイク用盗難保険は、ZuttoRide Clubです。
例えば補償額30万円のプランなら、1日あたり約35円の保険料でOK、パーツのみの盗難やカギ穴へのいたずらにも対応。
高額なロックをたくさん買うよりもコスパがいいのでは!?
【関連記事】バイクの盗難保険に加入すべきかの解説とおすすめの盗難保険をこちらで紹介しています
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まとめ
本記事では、盗難対策にかなり効果のある最強のチェーンロックを紹介しました。
- アブス Granit Extreme Plus59
- キタコ ウルトラロボットアームロック
- クリプトナイト NYフォーゲッタバウンティット1415
- デイトナ ストロンガーチェーンロック
- アブス Detecto 7000 RS 1
- コミネ リマインダーアラームディスクロック
しっかりとした盗難対策を行うことで、安心・安全なバイクライフを楽しむことができますね。
以上、参考になれば幸いです。