バイク用インカムが気になっているんだけど、なんか難しそうだし選び方がわからない!最初のインカムはどれを買ったらいいんだろう?
バイク用インカムは、走行中に仲間との会話を楽しんだり、スマホと接続することで音楽やナビの音声を聞くことができる超便利なアイテム。
1回この便利さ・楽しさを体験したら、もうインカムなしのツーリングには戻れないくらいです。
でも、インカムはそれなりに高い価格なので、変なものを買って失敗はしたくないですよね。
そこで本記事では、インカムを選ぶポイントを解説し、インカム初心者に向いているモデルを紹介します。
本記事を読むことで、自分に合っているインカムを購入することができるようになり、ツーリングがより楽しくなるでしょう。
インカムでできること
バイク用インカムでできることは、主に次の5つです。
- 仲間との会話
- 音楽を聴く
- ナビの音声を聞く
- ラジオを聞く
- 電話の応答
仲間との会話
インカムのメインである機能です。無線で同行者のインカムと接続することで、会話ができます。
バイク走行中に会話ができるととても便利。
例えば、高速道路を走っていて次のサービスエリアで休憩したくなったときや、街中でルートを案内したいとき、すぐに同行者へ伝えることができます。
また、あなたや同行者が初心者の場合にも、適切なタイミングでアドバイスをしたり受けたりすることができます。
特に高速道路を走行中には伝える手段が少ないので、本当に便利だなと実感します。
音楽を聴く
インカムとスマホを接続して、音楽を聴くことができます。機種によっては音楽を仲間と共有することも可能。
好きな音楽を聴きながらバイクで走れるって最高!
Amazon Music UnlimitedやSpotifyなど音楽のサブスクを契約していれば、いつでも好きな場所で好きな音楽を聴けますね。
海岸沿いを走るときにはサーフミュージックの再生リストなんてチョイスもできちゃいます。
ただし、ボリュームを上げすぎて周りの音が聞こえなくならないように気をつけましょう。
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月額980円、プライム会員なら月額880円または年額8,800円で利用可能。
ナビの音声を聞く
インカムをナビやスマホと接続することにより、ナビの音声を聞くことができます。
バイクは車と違い、ナビやスマホの設置場所はどうしても正面より下のほうにつけることが多くなります。
ナビやナビアプリは、画面上はもちろん音声でも案内してくれるので、ナビの音声を聞くことで進行方向から目をそらさずに安全に走ることができます。
ラジオを聞く
インカムとスマホを接続し、スマホアプリのradikoやPodcastを使うことで、簡単にラジオを聞くことができます。
好きな番組はもちろん、交通情報も聞けるので渋滞チェックも可能。
電話の応答
インカムとスマホを接続しておけば、かかってきた電話に出て通話することができます。
バイクで走りたいけど、どうしても電話に出ないといけないときなどのシーンで活用できます。
また、同行者が車の場合なら、電話やLINE通話を使うことで会話をすることができます。
最初のインカムを選ぶポイント
バイク用インカムを選ぶポイントは、以下の6つ。
- 同時通話が可能な人数
- 通話可能距離は500m以上
- 連続通話時間は10時間以上
- 防水性能はIPX6以上
- 音楽再生時の高品質サウンド
- ユニバーサル通話
選ぶポイントについて、それぞれ解説していきます。
同時通話が可能な人数
ふだん一緒に行くツーリングメンバーの人数によりますが、同時通話できる人数が6人くらいの機種を選んでおけば、大抵の場合はなんとかなります。
メーカーによっては、メッシュ接続という方式を採用することにより、20人以上と同時通話できるインカムもあります。
10人以上でのツーリングに行くことが多いなら、メッシュ接続機能があるインカムを選びましょう。
通話可能距離は500m以上
インカム同士の接続可能距離は、500mあるとよいでしょう。
高速道路でも普通に走っていれば仲間同士とは200m程度しか離れることはありませんが、ふいに距離が離れると通話品質が低下することがあります。
街中でも、タイミング悪く赤信号で仲間と分断されたりすることを考えると、余裕を持った通話可能距離があると安心です。
連続通話時間は10時間以上
1日ツーリングで使いっぱなしなことを想定すると、連続通話時間は10時間以上持つモデルがおすすめです。
心配な場合は、モバイルバッテリーを持っていって休憩中にインカムを充電するようにしましょう。
防水性能はIPX6以上
強い雨に降られても故障の心配がないIPX6以上の防水等級を選びましょう。
バイクに乗っていると、どうしても雨に濡れてしまうことがありますが、雨で故障してしまうようなものはバイク用に適していません。
防水等級は、下表のとおり定められています。
等級 | 保護の程度 |
---|---|
IPx0 | 水の侵入に対して特に保護されていない |
IPx1 | 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない |
IPx2 | 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
IPx3 | 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
IPx4 | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
IPx5 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IPx6 | いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IPx7 | 既定の圧力、時間で水中に没しても水が浸入しない |
音楽再生時の高音質サウンド
高音質のスピーカーが採用されているインカムがおすすめ。
音楽を聴くときに音質が悪いと、せっかく好きな曲を聞いていてもテンションが下がってしまいます。
ユニバーサル通話
ユニバーサル通話とは、他社製インカムと接続する機能のことです。
複数人集まると、みんな同じメーカーのインカムを持っていることはなかなかありえないので、ユニバーサル通話機能は必須です。
インカム初心者におすすめの機種はこの4つ
価格的に手を出しやすく、機能面でも充足しているスタンダードモデルを紹介していきます。
インカム初心者におすすめの機種は、以下の4つ。
- サインハウス B+COM ONE(ビーコムワン)
- デイトナ DT-E1
- SENA(セナ) 20S EVO
- FODSPORTS FX6
サインハウス B+COM ONE(ビーコムワン)
- 最大通話可能人数6人
- ユニバーサル通話
- 防塵・防水性能IP67
- 日本語音声ガイダンス
- インカム通話時12時間連続、オーディオ14時間
- ヘルメットへ融合するデザイン
- 豊富なオプションパーツ
- 着せ替えフェイスプレート
- 高音質スピーカーによるプレミアムサウンド
サインハウスが販売しているB+COM(ビーコム)は、国内シェアNo.1のインカム。
日本製で高品質、何を買っていいかわからなければビーコムを買っておけばまず間違いはありません。
着せ替え用のフェイスプレートが8種類あるので、自分のヘルメットに合わせたプレートに交換できるのもうれしいポイントです。
ビーコムにはハイエンドモデルのSB6XR、スタンダードモデルのONEがありますが、初めてのインカムであればおすすめはスタンダードモデルのB+COM ONE。
B+COM ONEに比べて、SB6XRは連続使用時間が10時間ほど長く、通話と同時に音楽をシェアしながら聴くことが可能ですが、価格も1万円ほど高いです。
【関連記事】ビーコムのSB6XRとONEの比較記事はこちら!
デイトナ DT-E1
- 最大通話人数4人
- ユニバーサル通話
- 高音質スピーカー
- 防塵・防水性能IP67
- 最大通話時間12時間
- ミュージックシェア機能(2人まで、同時通話は不可)
- 着せ替えフェイスパネル
- 最大通話距離800m
デイトナからは、初めてのインカムにちょうどいいエントリーモデルDT-E1がおすすめ。
エントリーモデルでありながら、特にできないことはないくらい多機能です。
ミュージックシェアという機能で、音楽を共有して聴くこともできます。(ただし音楽シェア中は通話できませんが)
DT-E1もオプションパーツとして8種類のフェイスパネルが用意されており、ヘルメットに合わせたカラーリングに変更できます。
デイトナのハイエンドモデルであるDT-01との違いは以下のとおり。
DT-E1 | DT-01 | |
---|---|---|
最大通話距離 | 800m | 1,000m |
最大同時通話人数 | 4人 | 6人 |
Gセンサー操作機能 | × | 〇 |
充電しながらの使用 | × | 〇 |
価格(定価) | 21,780円 | 30,250円 |
その他特徴 | – | インカムの音声を梅本まどかさんに変更可能 |
最大同時通話人数が足りなさそうな場合や、梅本まどかさんCVが気になるなら、DT-01のほうを選ぶのもあり!
【関連記事】デイトナのハイエンドモデルDT-01と同価格帯のB+COM ONEの比較記事はこちら
SENA(セナ)20S EVO
- 最大通話時間13時間
- 最大通話人数8人
- 通話可能距離2000m
- プレミアムHDスピーカー
- イコライザー機能で音質をカスタマイズ
- 通話時もスマホとの接続OK
- ユニバーサルインターコム機能
SENAは、デジタル機器を製造している韓国のメーカー。
SENAのインカムは10種類以上あり、上位機種になると20人以上と通話できるメッシュ接続機能やアクションカメラ機能がついたものがあります。
最初のインカムとしておすすめするのは20S EVO。メッシュ接続機能こそありませんが、インカムにほしい基本的な機能はすべて備わっているコスパのよい機種です。
むしろ通話機能に関しては、最大同時通話人数が8人、通信距離が2000mと他のメーカーよりも一歩リードしています。
唯一気になるのが防水機能。SENAのサイトでは防水等級の記載がありませんが、SENAに問い合わせたらIPX5~6であるとの口コミがありました。他のメーカーよりも雨には少し気をつけたほうがよさそうです。
FODSPORTS FX6
- 最大6人通話
- IPX6
- ノイズキャンセリング機能
- 通話時間10時間
- ユニバーサル機能
- 通話距離1200m
中華メーカーのインカム「FODSPORTS」は、基本的な機能は備えていながら、なんといっても圧倒的な価格の安さが魅力です。
他のメーカーが2万円以上するのに対して、FODSPORTSは1万円以下。
色んなサイトのレビューを見ても意外と評判がいいです。
ノイズキャンセリング機能が搭載されており、走行中の風切り音や雑音を減らすことで、音声が聞き取りやすくなります。
FODSPORTSは5種類のモデルがあり、どれも機能的には大差ないですが、FODSPORTSの中では唯一Bluetoothのバージョンが5.0であり通信の安定性が高いFX6がおすすめ。
おすすめインカムを比較
今回紹介した4機種を比較してみました。
※横スクロールできます
サインハウス B+COM ONE | デイトナ DT-E1 | SENA 20S EVO | FODSPORTS FX6 | |
---|---|---|---|---|
最大通話可能人数 | 6人 | 4人 | 8人 | 6人 |
最大通話距離 | 不明 | 800m | 2,000m | 1,200m |
ユニバーサル通話 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
連続使用時間 | 通話12時間 オーディオ14時間 | 12時間 | 13時間 | 10時間 |
高品質サウンド | 〇 | 〇 | 〇 | - |
防塵・防水性能 | IP67 | IP67 | IPX5~6? | IPX6 |
ミュージックシェア | - | 〇 | - | - |
着せ替えプレート | 〇 | 〇 | - | - |
価格(2024年2月 Amazon調べ) | 34,980円 | 21,780円 | 35,800円 | 8,799円 |
とにかく安く買いたい!という場合は、FODSPORTSにしてみましょう。
比較してもどれにしていいのか決められない!という人は、B+COM ONEにしておけば間違いありません。
まとめ
本記事では、インカムを選ぶポイントを解説し、インカム初心者に向いているモデルを紹介しました。
インカムがあるだけで、ソロツーリングや仲間とのツーリングが何倍にも楽しくなります。
今はそこそこの値段で高機能のインカムが買えるので、お気に入りの1台をぜひ見つけてください。