「バイクを乗り換えたいけど、後悔したくない!」そんな風に思っている人は多いはず。
バイクの乗り換えは、趣味をより楽しいものにするため、より快適に走るために行うものですが、バイク選びに失敗すると高額な損失を被ってしまいます。
そこで本記事では、バイクを乗り換えた後に後悔しないための方法を解説します。
本記事を読んでいただき、実践することで満足度の高いバイクライフを送りましょう。
バイクを乗り換えるきっかけやタイミングは
バイクを乗り換えることは多少なりともお金がかかるもの。
乗り換えたいと思っても、理由がハッキリしないと後悔してしまったり、家族がいる場合は乗り換えを認めてもらえないかもしれません。
そこで、まずはバイクを乗り換えたいと考えるようになったきっかけやタイミングを整理してみましょう。
- バイクのトラブルが多くなってきた
- 車検が近付いてきた
- ほかに乗りたいバイクができた
- 今のバイクに不満がある
- 体力的にしんどくなってきた
- 転勤や引っ越しでしょうがなく
- ローンや維持費で生活が苦しい
- 思った乗り心地と違う
それでは、それぞれの理由についてくわしく解説していきます。
バイクのトラブルが多くなってきた
バイクのトラブルが多くなってきた場合は、バイクの乗り換えを検討する大きなきっかけの一つです。
バイクのトラブルは、一度発生するとその後も同じトラブルが起こりやすい傾向があります。また、修理費用も積み重なると高額になるので、修理しながら乗り続けるよりも乗り換えた方が経済的にも効果的な場合があります。
例えば、エンジン不調やブレーキ不良、電装系のトラブルなどが繰り返し起こる場合は、事故へつながる危険性もあるので、新しいバイクへの乗り換えを検討する必要があります。
車検が近付いてきた
250cc以上のバイクでは必要な車検では、1回で数万円の費用がかかります。
平均で5万円程度、ディーラー車検だと車体の状態によっては10万円を超えることもあり、お財布にはなかなか痛い出費です。
そのため、車検を迎える前にいっそのことバイクを乗り換えたほうが安くあがる可能性もあります。
ほかに乗りたいバイクができた
自分が本当に欲しいと思うバイクがでてきた場合、乗り換えを考えることは避けられません。
増車という方法がもちろんベストなのですが、お金や保管場所がない等の理由で複数のバイクを所有することが難しい場合は、どうしても乗り換えを検討する必要があります。
今のバイクに不満がある
今のバイクに不満があるなら、おのずと乗り換えを考えてしまいます。不満を抱えたまま所有していてもバイクを心から楽しめないですからね。
バイクに不満を持つ理由は人それぞれですが、一般的にありがちなのは以下のような理由です。
- パワー不足で高速道路走行が疲れる
- バイクの重量がありすぎて取り回しが大変
- 燃費が悪くしょっちゅう給油が必要
- 機能性が古いので、最新の技術を取り入れたバイクに乗り換えたい
- 見た目が古い、飽きてきた
体力的にしんどくなってきた
大型バイクにありがちな悩みですが、自分の体力に見合わないバイクだなと感じることが多いなら、もっと自分の体力に見合った軽量なバイクに乗り換えることが選択肢になります。
例えば、以下のようなことで不安やストレスを感じているなら、乗り換えを検討したほうがよいかもしれません。
- 重量がありすぎて取り回しが大変すぎる
- バイクを倒したら絶対起こせる自信がない
- 足つきが悪くて停車や発進が不安
- クラッチが重くて長時間運転すると左手がしんどい
シート高やクラッチの重さはカスタムパーツで解決することもできますが、解決が難しい場合は乗り換えを検討してみる必要があります。
転勤や引っ越しでしょうがなく
転勤や引っ越しにより、やむなくバイクを乗り換えることもあるでしょう。
例えば、大型バイクを持っていたが引っ越し先では通勤用にスクーターに乗り換える、というケースや、引っ越し先が遠方でバイクを持っていく輸送費が高額になるため、いったん売却して引っ越し先で買いなおすケースがあります。
ローンや維持費で生活が苦しい
バイクのローンや維持費が生活費を圧迫している場合は、収入や支出を見直し、バイクを乗り換えるか最悪はバイクを手放すことも選択肢の1つとして考える必要があります。
バイクを所有しつづけるためには、ローンで購入していれば月々のローン支払いや、点検や消耗品交換などの維持費がかかります。
特に外国車の場合は、国産車よりも故障が多く修理費やメンテナンス費用が高くなりがちです。
自分の収入に見合わないローン支払いや維持費がかかっているなら、生活が苦しくなり心から楽しむことができなくなりますからね。
思っていた乗り心地と違う
バイクの乗り心地は、車体の形状やサスペンションのセッティング、タイヤなど色んな要因によって変わります。
また、自分自身の体格や好みのライディングスタイルによっても乗り心地に違いが発生します。
- 体格が大きい人が小さなバイクを買ったが、ライディングポジションがとても窮屈だった
- 逆に小柄な人が大型バイクやシート高のあるバイクを買ったが、足が届かなくて停車が怖い
- レーシーなバイクが好きだが、実際に乗ってみたら姿勢がしんどい
- 実際に乗ってみたら、振動がすごくて手がしびれる
乗り心地はカスタムパーツで一部解消することもできますが、できれば買う前に試乗したり、またがったりしてライディングポジションを確認することが大切です。
バイクを乗り換えるとき後悔しないように考慮すべきポイント
せっかくバイクを乗り換えるなら、絶対に後悔したくないですよね。乗り換えた後に後悔しないよう考慮すべきポイントは以下のとおりです。
- 自分のライディングスタイルに合ったバイクを選ぶ
- 中古のバイクを買うときの注意点
- 試乗や体験談を参考にする
- 予算や維持費の見積もりを事前に確認する
- 十分な情報収集と比較検討をする
それぞれのポイントについて、くわしく解説していきます。
自分のライディングスタイルや用途に合ったバイクを選ぶ
自分のライディングスタイルや用途に合ったバイクを選ぶことが後悔しないための基本です。
高速道路の移動が多いなら長距離乗っていても疲れにくいバイクを、街乗りがメインなら取り回しが楽な小型~中型を選ぶように、用途に応じて選ぶと後悔する可能性はぐっと小さくなり、満足度も高くなります。
例えば、峠を軽快に走るのが好きなのに大陸横断できそうな大型クルーザータイプは適さないですし、高速道路を走ることが多いのにフルスロットルでやっと80キロしか出ないバイクでは疲れてしまいます。
そのため、自分はどのようなライディングスタイルなのか、どのような用途でバイクを使うのかを考慮したうえで、適したバイクを選びましょう。
中古のバイクを買うときの注意点
中古のバイクを買うときには、信頼できるショップを選び、購入前に車両の状態をしっかりと確認することが重要です。
中古バイクは新車に比べて安く買うことができますが、車両の状態や修理歴によっては思わぬトラブルが起こることもあります。
トラブルが起きると、ツーリングがそこで中断してしまったり、最悪は事故につながることもありえます。また、修理代で新車の価格を超えてしまってはせっかく安く買った意味がないですよね。
そのため、中古バイクは変な車両を販売していない信頼のおけるショップを選ぶこと、購入前には走行距離、事故歴、前オーナーの売却理由などをしっかりと確認しましょう。
試乗や体験談を参考にする
新しいバイクを購入する前には、試乗することをおすすめします。
自分のライディングスタイルに合うのか、乗り心地や操作性はどうなのかなど、実際に乗ってみないとわからないことがたくさんあります。
試乗ができない場合でも、どんなライディングポジションかを確かめるため実際にまたがらせてもらいましょう。
また、インターネット上の試乗体験談やSNSでの感想を見ることも参考になります。
体験談や評判を元にイメージを膨らませて、実際に試乗して確認するのがよいかと思いますよ!
予算や維持費の見積もりを事前に確認する
バイクの購入にかかる費用、維持費を事前に確認しておきましょう。
購入費用については当然ながら気にすると思いますが、メンテナンス代や保険料、税金などの維持費も無視できない金額です。
例えば国産250ccから外国の大型バイクに乗り換えた場合、主に以下の維持費が増えます。
- 車検(2年に1回、10万円前後)
- オイル交換代(外国車は高くなりがち)
- 軽自動車税(3,600円→6,000円)
- 修理費用(外国車は国産よりも総じて故障頻度が多くなる)
維持費が高い場合は、購入価格が安くても長期的には高額な出費となってしまうので、購入費用+維持費を事前に確認しておくことで、後悔する原因を事前に減らすことができます。
十分な情報収集と比較検討をする
乗り換えようとしているバイクの特徴や性能について、たくさん情報を集めて理解を深めておくことが大切です。
まずはメーカーの公式サイトを見てみましょう。特徴やスペックがわかりやすく掲載されているので、基本的な情報を収集できます。
発売されたばかりの車種であれば、バイク雑誌でたくさんの写真が掲載されていたり、試乗体験レビューをくわしく解説していることが多いので要チェックです。
発売からある程度の期間が経ったバイクは、インターネット上にもたくさんの体験レビューが掲載されています。
実際に長く乗るからわかるメリットやデメリットが書かれていることも多いので、購入前の不安や疑問が解消できるでしょう。
ちなみに当サイトでは、私が長年乗っているヤマハMT-25のレビューを書いていますよ!
中古バイクであれば、同じ車種でも年式や走行距離、カスタムの有無によって価格や状態がまったく異なります。
GooバイクやBike Brosなどのバイク検索サイトを使って、複数のバイクを比較・検討してみましょう。
お得にバイクを乗り換えるには
バイクをせっかく乗り換えるなら、お得に乗り換えたほうがぜったいにいいですよね。
できるだけお得にバイクを乗り換えるためのコツはこの3つです。
- 不要なバイクはすぐに売る
- 乗り換える費用と乗り続ける費用を比較する
- 下取りと買取の違いを理解する
不要なバイクはすぐに売る
不要なバイクは、時間を置かずにすぐ売却しましょう。
バイクの買取相場は3月の決算時期に高くなったり、3月までに手放せば税金がかからないなど時期的に高く売れるタイミングはありますが、バイクの価値は時間の経過とともに下がり続けていきます。
そのため、「バイクが高く売れるタイミングまで待っておこう」と考えて持ち続けていると、いざ売却しようとしたときには思ったより低い価格で売却しなければならなくなることもあります。
また、不要なバイクを手元に置いておくことで、保管スペースやメンテナンスコストがかかってしまうデメリットもあります。
今はインターネット経由で簡単にバイクの査定ができますので、乗り換えるなら不要なバイクは速やかに売却してしまいましょう。
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→バイクを高く売るために必要な準備と交渉方法を解説した記事はこちら
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乗り換える費用と乗り続ける費用を比較する
金銭面が理由でバイクを乗り換えようとしている場合、乗り換える場合の費用と現在のバイクに乗り続ける場合の費用を必ず比較しましょう。
具体的には、新しいバイクの購入費用と維持費を合わせた金額と、現在のバイクに乗り続ける場合の維持費をシミュレーションして比べてみます。
例えば大型バイクから小型や250ccのバイクに乗り換えた場合、購入費用や維持費を以下と想定して計算してみます。
- 古いバイクの維持費:年間80,000円
- 古いバイクの売却額:400,000円
- 新しいバイクの購入費用:500,000円
- 新しいバイクの維持費:年間30,000円
この想定を元に計算した結果がこちら。バイクを乗り換えて2年目で同程度、3年目以降は維持コストがどんどん安くなることがわかります。
なお、ローンの残債がある場合は継続してローンの支払いが必要なので、残債の金額次第ではそのまま乗り続けるほうがお得になる場合があります。
金銭面で安くしたい場合は、乗り換える費用と乗り続ける場合の費用を比較し、お得なほうを選びましょう。その際には、ローン残債も考慮に入れることを忘れないようにすることが重要です。
下取りと買取の違いを理解する
バイクを乗り換える場合、古いバイクは下取りに出すか、買取業者へ売却するかのどちらかを選ぶことになります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、理解してどちらかを選びましょう。
バイクを購入するショップに引き取ってもらうので、簡単で手間がかからない。納車日に古いバイクでショップへ行き、新しいバイクへ乗り換えることができる。
ただし、買取業者の査定額よりも安くなることが多い。
下取りよりも高額になることが多いが、より高額を狙うなら複数業者への見積・交渉が必要。
どちらを選ぶかはもちろん自由ですが、金銭面で考えれば買取業者への売却がおすすめ。
下取りよりも多少手間はかかるものの、その手間を時給換算するとかなり高額になることが多いからです。
買取業者によって査定額が異なるので、複数の業者から見積をとって比較することで、より高額買取を狙うことができます。
→バイクを高く売るために必要な準備と交渉方法を解説した記事はこちら
浮いたお金を新しいバイクへのカスタム費用に充てることもできますよ!
乗り換えた後に後悔しないためのポイント
バイクを乗り換えた後に後悔しないためには、以下を実践することが大切です。
- 盗難対策を万全にする
- まめにメンテナンスをする
盗難対策を万全にする
新しいバイクの盗難対策は万全にしておきましょう。盗難されると金銭的なダメージはもちろん、精神的にもかなりダメージをくらいます。
バイクの盗難件数は年々減少はしているものの、2022年のデータでは全国で約7,900件も発生しており、根絶には程遠い状況。
そのため、チェーンロックをはじめとした盗難対策や、保管スペースの確保がとても重要です。
盗難が不安なら盗難保険へ加入する
盗難対策をしていても、盗難リスクをゼロにするのはなかなか難しいものです。
そんなときは、盗難保険への加入を検討しましょう。万が一バイクが盗難されても、一定額の保証が受けられます。
おすすめのバイク用盗難保険は、ZuttoRide Club。
例えば補償額30万円のプランなら、1日あたり約35円の保険料でOK、パーツのみの盗難やカギ穴へのいたずらにも対応しています。
盗難保険に加入すべきか迷ったら、判断する方法をこちらの記事で解説しています!
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まめにメンテナンスをする
バイクの定期点検やメンテナンスをまめに行うようにしましょう。
定期的に適切なメンテナンスを行うことで、バイクの性能や安全性が維持されるので、トラブルが発生する可能性を低くすることができます。
バイクはオイルやタイヤなど、さまざまな消耗品でできています。そのためメンテナンスを怠ると、消耗品類が劣化することで燃費が悪化したり、エンジンの寿命が短くなったりしまいます。
最悪は故障して、高額な修理費用がかかったり、事故の原因になる可能性もあるので、バイクを乗り換えた後もまめなメンテナンスが重要です。
自分でメンテナンスするのが不安だったり面倒なら、バイクショップや2りんかんなどのバイク用品店に依頼しましょう。
まとめ:後悔しないバイク選びをしよう
本記事では、バイクを乗り換えた後に後悔しないための方法を解説しました。
後悔しないためのポイントは以下の5つです。
- 自分のライディングスタイルに合ったバイクを選ぶ
- 中古のバイクを買うときの注意点
- 試乗や体験談を参考にする
- 予算や維持費の見積もりを事前に確認する
- 十分な情報収集と比較検討をする
そして、お得にバイクを乗り換える方法は以下の3つです。
- 不要なバイクはすぐに売る
- 乗り換える費用と乗り続ける費用を比較する
- 下取りと買取の違いを理解する
これらの方法を実践することで、満足度の高いバイクライフを送りましょう!
おまけ:バイク乗り換えに関するQ&A
ローンが残っている場合でも、多くの買取業者は買取してくれます。業者が対応していない場合は、まずバイクの所有権を自分に変更したうえで一括返済する必要があります。
新しいバイクを購入したら、保険会社に連絡して「車両入替」の手続きを行いましょう。保険は「車両」に対して保険の契約をしているので、保険の対象を変更することが必要です。
自賠責保険も車両入替の手続きをすることで、継続ができます。ただし引継ぎには一定の条件があり、バイクの車種区分が同一であることが必要です。例えば、250cc→400ccへ乗り換える場合は引継ぎができません。また、保険料率が異なる地域へ変更になる場合(例えば離島以外→離島へ)は引継ぎができません。